「FP3級が取れたので、2級も同じ勉強で大丈夫!」
「働きながら独学でもとれる資格なのかな」
これからFP2級の勉強を始められる方に一読してほしい内容です。
僕は2022年5月に独学でFP3級を受検し、同年9月に2級を受検し合格しました。
2級は自己採点で8割以上の正答率がありました。
- 最新(2022年9月)のFP2級試験の勉強方法がわかる
- 体験談(独学でのFP2級の勉強時間)を知ることができる
なお、2022年9月の合格率はこちらです。
- FP協会 → 学科:41.16% 実技:56.55%
- きんざい → 学科:15.75% 実技:38.05% ※各開催元のHPデータより
時期によっては40%前後と低いハードルとは言えない資格です。
1度で合格するために、僕が実際体験した“勉強方法”と“勉強時間”をすこしでも参考にして見てください!
この記事は日本FP協会の試験対策を前提としております。
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8割の正答率をとるために必要な勉強時間
FP2級は3級を合格しないと受検資格がありません。
参考までに2級の受験条件はこちらです。
- AFP認定研修の受講修了者
- 3級FP技能検定合格者
- FP実務経験2年以上
すなわち「ある程度の知識がある人が受ける資格」なので、約40〜60%の合格率はやさしくありません。
“勉強時間の確保ができるか“という問題もありますが、勉強を開始する最善のタイミングとあわせて説明させていただきます。
2級の勉強は3級合否結果前に始める
2級を受験される方は”3級受検からすぐに2級の勉強をはじめる”ことをオススメします。
僕はいい大学の出身でもなく、勉強は不得意(むしろ嫌い?)でした。
一度学習をしても覚えられないので、何度も反復学習をしました!
2級は3級の出題範囲よりも広く、細かな知識も必要な試験です。
3級の受験後、すぐに2級の勉強をはじめる
2級を合格するためには、3級の合格発表を待たずにはじめましょう!
覚えた知識を定着させるためにも、間をあけて忘れてしまうのはもったいないです。
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FP2級の合格をとるための勉強時間は164時間!
2022年6月に勉強開始(FP3級試験は5月22日)、同年9月の受検までの勉強期間は15週間(おおよそ3ヶ月)です。
15週間の勉強は1週間ごとに事前に計画します。内容がこちらです。
1回目 | 2回目 | 学習項目 |
1w | 7w | ①ライフプランニングと資金計画 |
2w | 8w | ②リスクマネジメント |
3w | 9w | ③金融資産運用 |
4w | 10w | ④タックスプランニング |
5w | 11w | ⑤不動産 |
6w | 12w | ⑥相続・事業承継 |
13w | – | 過去問 |
14w | – | 過去問、模試試験(マークシート付き) |
15w | – | 過去問、試験本番 |
ちなみに僕はサラリーマンで毎月45時間ほど残業をしています。
平日は仕事、土日も家族との時間もあるので勉強に十分な時間をついやせません。
なので、1日あたりの勉強時間は無理しないレベルでこちらになります。
1日の勉強時間の平均
・1w〜12w → 平日:1時間 土日:2時間
・13w〜15w → 平均:2.5時間 ※主に土日に勉強していました
・14w → 模試は試験、解答合わせて3時間
こちらの1日の勉強時間を週間ごとの計画に当てはめると、合計164時間です!
164時間は多すぎず、少なすぎない時間です。
ただ、この時間で合格できたのは学習方法があってこその時間です。
次のパートからは僕の経験での、「やって欲しくないない学習」と「最短で合格をとるための学習方法」についてお伝えします。
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注意!試験対策には適さない勉強方法
僕は独学でファイナンシャルプランナーの資格を勉強しました。
勉強を進める上で、独学は以下のような不利な点があると気づきました。
- 試験の出題傾向をつかむノウハウがない
- 最新の法改正などの情報を、自分でとりにいかなければならない
この2点は実際に勉強をして、かなり重要だと感じました。
FP2級は情報の網羅性がないと合格はむずかしいので、効率よく合格するための勉強方法を理解しておきましょう!
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「参考書に書いてある内容だけ」を覚えるのはダメ
FP3級は参考書に書いてある内容だけを覚えていれば、合格はできます。
2級は参考書で重要と書かれているような「単語」を覚えるだけではダメです。
試しに問題集をみていただければわかりますが、「学科」は4択なうえに1文の情報量がたくさんつまっています。
- 参考書にのっていない問題が、かなり出題される
- 「ここは覚えなくてもOK」と書いてある箇所が出題される
- 最新の法改正情報がわからない
問題集をやりだすとすぐにわかりますが、「え!こんな内容教科書に書いてなかった」という壁にすぐにあたります。。
まずは正しい情報をたくさん見るようにすることが大切です。
問題集は出題傾向をつかむのみにする
もうひとつダメな勉強法は「買った問題集だけ何度もとく」ことです。
「学科」は出題範囲が広くはっきり言って、“参考書に載ってない問題がかなり出題“されます。
- 合格までの情報量がたりないので、問題集は1冊にたよらない
- 書籍の解説はその問題の背景など「理解」する内容がすくない
- 8割以上の正答率を網羅できる問題量がない
また出題傾向は“その時の最新の試験によって大きく変わること“もあります。
僕はまさに「最新の問題集をやっても意味がなかった」と思いました。
買った問題集にたよらず、問題は1問でも多く解くことが大切です。
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独学で合格するための効率的な勉強方法
ダメな勉強が理解できたうえで、合格するための効率的な勉強方法をご説明します。
僕は試験をうけた後に、「こうすればもっと良かったな」と気づいたことも多かったです。
経験を元にした、勉強方法のポイントはこちらです。
- 教科書は最低限の情報しかないので、ネットで最新情報を収集する
- 覚えるというより、「理解する」ことに集中する
- YouTubeなどの動画サービスで「理解」を深める
実際にどのように勉強すれば良いかを説明します。
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出題される範囲の内容(制度)を理解する
FP2級は出題範囲の内容と制度、その背景を理解する必要があります。
3級の勉強は出題傾向がおおよそ同じなので、ほぼ暗記で大丈夫でしたね。
理解しなければならない理由は、“2級の問題が文章4択での出題“だからです。
文章が4つならんで、さらにヒッカケ問題も多いです・・
出題内容を理解するのに活用してほしいのが、YouTubeです!
ほんださんは、制度1つとっても「なぜそうなったのか」「関連する背景やこれからどうなっていくのか」というレベルから教えてくれます。
理解できると暗記にたよらなくても、頭にすーっと入ってきますよね。
おーちゃんは、出題範囲の「出題される傾向の説明」「語呂合わせ」が多いので、苦手分野の復習などが強みです。
そのため、ウォーキングや移動中に聞いていると効果的です。
再生スピードは1.5倍以上が数もこなせて良いでしょう♪
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過去問はとにかく数をこなす
制度の理解や重要なポイントをおさえられたら、あとはどれだけ過去問の数をこなすかだけです!
FP2級の勉強時間の7割くらいは「過去問をとく」ことに集中しました。
過去問は、参考書にセットになっているものよりも「過去問道場」のサイトがオススメです。
過去問道場の良いところはこちらです。
過去問道場を利用するポイント → サイトはこちら
- 過去10年間の実際の過去問題がすべてある
- 「学科」と「実技」が分かれて解くことができる
- 「模試試験」は各分野10問出題され、結果がレーダーチャートで表示される
- 結果で苦手分野がわかるので、重点的にとりくみができる
- 解説の情報量が多く、参考書に頼る必要がほとんどない
勉強の計画を週単位でたてていくことは説明しました。
計画にあるとおり、テスト前の3週間は「過去問」しかしていません。
3週間しても知らない知識はまだまだありましたが、僕の体験としてはこれくらいがちょうどいいと感じました。
「いや、9割以上は絶対ときたい!」という方はもっと過去問のウエイトを高めてもいいでしょう!
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FP2級の効率的な勉強方法_まとめ
試験勉強の方法理解できましたでしょうか。
僕は働きながら、土日は家族サービスをしながら勉強時間を確保しました。
みなさんもそれぞれの事情があると思いますが、参考になれば幸いです。
- FP2級の勉強時間は、164時間 (3級の約1.1倍)
- FP3級の試験後、できるだけすぐに勉強をはじめる
- 暗記より、「理解する」ことに重点をおく
- 過去問道場でできるだけ多くの問題をとく
- ヒッカケが多いので、消去法で解答していく
これだけすれば、かなり合格に近づくはずです!
勉強が苦手な僕が8割以上の正答率をだしたことが証明しています。
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FP受検日の注意事項
さいごに試験の注意事項をまとめてみました。
- 試験会場までバスなどのアクセスの場合、時間に余裕をもっておく
- 会場内に時計がないので、かならず腕時計を持参する
- スマートウォッチは腕時計としての利用が不可
- 温度調整ができる服装をしていく
- FP2級は問題をみなおす時間がほとんどない
この中で1つ大事なことを伝えておきたいのは「試験時間に余裕がない」ということです。
3級の試験を受けられた方も多いでしょう。
僕も全問見直す時間がありましたが、2級はほとんど見直す時間はありませんでした。
わからない問題用紙には必ずチェックを入れておき、これだろうということろにはマークをとりあえずしてくことをオススメします。
マークせずに点数を落とすのはもったいないですからね。
みなさんの合格をお祈りします♪
あめこめ侍
試験日の細かな注意事項はこちらの記事で紹介しています。