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だれでもできる!申請を「繰り下げて」将来の年金を「最大84%」増やす方法 

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「年金が将来いくらもらえるか、知っていますか?」

「年金が多くもらえるなら、増やしたくないですか?」

最近は投資ブームで、「投資で老後資金を貯める」といったTV番組もありますが、「投資はリスクもある」「投資はよくわからない」っていう方も多いのではないでしょうか?

そんな不安がある方に、知識さえあれば誰にでもかんたんにできる方法が2つあります!

  • 将来もらえる年金を「最大84%」増やす方法
  • 毎月400円を支払って、年金受給額を増える方法

ただ、事前に正しい情報がないと受給金額は変わらないです。

僕自身もFPの勉強をするまではこのような方法があるとも知りませんでした。

普通に暮らしている中で知らない制度はたくさんあります。そして年々改定されます・・・

この記事を読んで、「受給開始時期を少しでも繰り下げて、年金を増やす方法」を身につけましょう。

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自分の年金受給額を知ろう

積み立てたお金

まずはそもそも年金は一体いくらもらえるかを理解しましょう。

年金は大きく分けて、「老齢基礎年金」と会社員が加入する「老齢厚生年金」があります。

会社勤めの方は、「厚生年金保険料」が給料から天引きされています。

会社員の方は「国民年金保険料」も同時に払っているので、「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」両方を受け取ることができます。

よく年金は2階建てと言われるのがこの2つの年金のことです。

この記事では「老齢基礎年金」の増やし方をお伝えします。

老齢基礎年金の計算方法

はじめに、老齢基礎年金の計算方法を知っておきましょう。

「老齢基礎年金」は次の3ステップで計算ができます。

老齢基礎年金の計算方法
  1. 受給資格期間
  2. 受給開始年齢
  3. 年金額の計算

ではそれぞれ見ていきましょう。

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受給資格期間

受給資格期間は、老齢基礎年金を受給するための最低限の条件です。

期間は原則として、以下3点を合わせて10年以上あれば受給権者となります。

  • 保険料納付済期間:保険料の払い込み期間
  • 保険料免除期間:学生や経済的な理由で免除された期間
  • 合計対象期間:加入が任意だった頃の期間(カラ期間)

※参考:合計対象期間は昭和36年4月〜昭和61年3月に任意加入しなかった主婦など、加入できたのに加入しなかった期間。

受給開始年齢

老齢期年金の受給開始期間は、原則65歳です。

年金は「繰り上げ受給」と「繰り下げ受給」があり、受給をする時期により金額が増減します。

年齢と金額の増減はこちらの通りです。

繰り上げ受給
  • 最大60歳まで繰り上げて、受給を開始できる
  • 65歳を基準に繰り上げた月数 × 0.4%の減額
繰り下げ受給
  • 最大75歳に繰り下げて、受給を開始できる。
  • 65歳を基準に繰り下げた月数 × 0.7%の増額

この通り、繰り上げと繰り下げの差は1.1%あり、この制度を利用すると毎年増減された「老齢基礎年金」が毎月の金額として固定されます。

後述でもふれますが、僕は70歳前後での支給開始の「繰り下げ申請」をオススメします。

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年金額の計算(簡易的な方法)

2022年度の受給ができる年金額は、満額777,800円です。

「受給資格期間」は20歳から40歳の最大40年間、保険料を支払います

この2つの数字から1年当たりのの金額を求めると

777,800円 ÷ 40年 ≒ 約19,400円

この1年当たりの金額をベースに、自身の納付期間を掛けると簡易的に年金額が計算できます。

例えば、納付期間が30年だとすると

19,400円 × 30 = 582,000円

こちらがおおよそ受給できる、年間の「老齢基礎年金」となります。

多少のズレはありますが、ざっくりいくらかを計算するには便利な方法なので活用してみてください。

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老齢基礎年金を増やすテクニック2選

テクニック

将来の年金がいくらくらいになるかがわかったところで、次はその年金を増やす方法について「2つの方法」お伝えします。

ここまで読んだ方はすでにピンときたかもしれませんが、この章で「繰り下げにより、いつからお得になるか」もお伝えしますね。

税金をたくさん納めた分、できるだけお得にしたいですよね!

繰り下げ受給で年金が「最大84%」も増える方法 (その1)

年金に関する改革法が2020年に国会で成立し、2022年4月からは、年金の「繰り下げ」が70歳から75歳に延長されました。

前段記載したとおり、年金は原則65歳からの受給です。

「受給開始年齢」のパートでお伝えしたとおり、「繰り下げた月数」で受給額は0.7%ずつ増え、75歳まで受給開始時期をずらしてみると以下となります。

  1. 65歳→75歳の繰り下げた月数:12カ月×10年 = 120カ月
  2. 繰り下げ1カ月につき、0.7%の増額:0.7% × 120カ月 = 84%

「受給を10年も伸ばすのは、もう歳だしリスクだなぁ。。」

と言う方も多いと思いますので、繰り下げた場合の増加率を一覧にしてみました。

年金の繰り下げによる増加率

受給開始年齢増加率増えた金額(年間)
※2022年度受給額
65歳0%0円
66歳8.4%6.5万円
67歳16.8%13.1万円
68歳25.2%19.6万円
69歳33.6%26.1万円
70歳42%32.7万円
71歳50.4%39.2万円
72歳58.8%45.7万円
73歳67.2%52.3万円
74歳75.6%58.8万円
75歳84%65.3万円
※老齢基礎年金は2022年度で試算、増えた額は万円以下を四捨五入

なお、繰り下げ受給は66歳から請求可能となります。

人生100年時代といいますが、「我こそは長生きするぞ!」というかたは、開始時期の検討をしてみてください。

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繰り下げ受給の損益分岐点(お得になるタイミング)は?

次に気になるのが、早めにもらったほうが総額が多いのでは?という疑問が残ります。

繰り下げても損をしてしまうと意味ないですからね。。

ということで「繰り下げの受給金額の総額が、65歳からの受給金額をいつ超えるか?」について一覧にしてみました。

ここでは分かりやすく、70歳と75歳受給開始で比較します。

繰り下げ受給の損益分岐点

受給開始年齢損益分岐点
(65歳からの受給総額を超える歳)
70歳81歳11ヶ月
75歳85歳11ヶ月

なんと10年開始を遅らせると、85歳11ヶ月まで元が取れません・・

ちなみに厚生労働省の「令和3年簡易生命表」での平均寿命を見て見ると

男性:約81歳 女性:約88歳

※令和3年で0歳の平均寿命

女性は元が取れそうですが、男性の平均寿命を超えていますね。。

このデータだけを見ると、受給開始は70歳前にはしたほうがお得です。

なお、受給の繰り下げについては以下のような条件もあるので、対象の方はご自身でよく調べてから判断しましょう。

  • 加給年金や振替加算は繰り下げによる増額の対象にならない
  • 繰り下げた歳まで、振替加算は支給されない

もちろんいつ不慮の事故や病気で亡くなるかもしれませんが、僕的にはデータに乗っ取り70歳くらいに受け取ることがベストだと考えます!

「付加年金」は2年で元が取れるお得な制度(その2)

その2は「付加年金」についてです。

こちらは国民年金の第1号被保険者や任意加入被保険者が加入できる制度です。

増やし方は、毎月納めている保険料を少し増やすと、受給開始から2年で元が取れて、その後も増えた金額を受け取り続けることができる制度です。

付加年金
  • 毎月400円を付加保険料として、追加で支払う
  • 年金額に「200円 × 付加保険料の納付月数」分の受給ができる

こちらも納付月数でどれくらい増えるかをみてみましょう。

付加保険料の納付月数増えた金額
10年(120ヶ月)2.4万円
20年(240ヶ月)4.8万円
30年(360ヶ月)7.2万円
40年(480ヶ月)
※最大
9.6万円

支払いは毎月400円、受給は200円なので「2年で元が取れる」お得な制度です。

また「老齢基礎年金」は死ぬまで支給されるので、仮に85歳まで生きた場合「192万円」も多く受け取ることができます。

「たかが400円、されど400円」です。老後資金として加入して損することはないですよね。

1か月にお菓子を1つ我慢すると考えて、納付することをオススメします。

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「繰り下げ受給」と「付加年金」の申請方法

申請方法

最後にそれぞれの申請方法を確認しましょう。

とはいえ、「そんなのまだまだ先だし」という方も多いと思うので、「へぇ、そうなんだー」くらいで流してください。

「繰り下げ受給」の申請方法

繰り下げ受給については、前段で記載しましたが以下注意が必要です。

繰り下げ受給の申請は、66歳以降に手続きをする

65歳で1ヶ月経ったからといって、0.7%分を追加で受給することができません。

また、手続きについては「日本年金機構」のHPにある「繰下げ請求書」を下記の申請先に提出をしてください。

繰り下げ受給の申請先
  • お近くの年金事務所 ※リンクで確認してください。
  • 年金相談センター

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「付加年金」の申請方法

付加年金は以下注意が必要です。

  • 付加保険料の納付は、申出月からの開始
  • 納期限は翌月末日
  • 国民年金基金に加入している方は制度の対象外

また、手続きについてはこちらも「日本年金機構」のHPにある「国民年金被保険者関係届書(申出書)」を下記の申請先に提出をしてください。

付加年金の申請先
  • お近くの年金事務所 ※リンクで確認してください。
  • 市(区)役所・町村役場の国民年金窓口


参考になりましたでしょうか?

将来の老後資金が不安な方は「繰り下げ受給」や「付加年金」など増やす方法を検討してみてはいかがでしょうか。

特に「付加年金」は今から加入しないと増えない制度です。

死ぬまでお金で困る人生よりも、少しでも制度を利用して心に余裕をもった余生を過ごすためにも、周りの方にも教えてあげてくださいね。

@あめこめ侍

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