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「会社で新しい企画のプレゼンをすることになった」
「大学の課題でプレゼン資料を作ることになった」
「旅行に行きたい」「新しい車に乗り換えたい」「犬を飼いたい」・・日常生活はプレゼンをすることで溢れかえっています。
1人で解決すればいいのですが、家族や会社の上司など誰かを説得しなければなりません。
説得に必要なのが、“プレゼン“であり、これには“コツ“があります。
僕は会社で毎日誰かにプレゼンをしたり、メンバーの企画資料の添削をしています。
年間100以上の資料のチェックをしているので、プレゼンの「型(フォーム)」が身についています。
プレゼン(資料作成)はどうすれば良いのかわからないという方は、この記事でまずは“目的からベスト提案する内容“を考えることをオススメします。
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プレゼンをする相手になりきる

ここからはわかりやすく説明するために、ある家族の姉妹が「犬を飼いたい」という目的を例に考えていきます。
なお、家族の構成は以下の通りとします。
プレゼンの目的から課題を明確にする

プレゼンをする上でまずはじめにすることは“目的から課題は何かを考える“ことです。
目的は「姉妹が犬を飼いたい」ということですが、それに対する課題は何でしょうか。
やみくもに「犬が飼いたい」と言っても、両親も欲しいと思っていない以上は断られるのが目に見えてわかりますよね。
この通り、自分目線でまずは考えられる課題を出すことができました。
課題を明確にすると、プレゼンの成功につながる可能性がグッと上がります。
プレゼン資料を添削していると、この課題が具体的に考えられていないために、「ただ目的を主張している」ことがかなり多いです。
自分がしたいことを一方的に伝えるプレゼンは、成功する確率が低くなることはわかりますね。
- 目的に対する「課題」は抜け漏れなく考える
- 課題を考慮しないプレゼンは、目的を一方的に伝えることが多ため、失敗することが多い
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プレゼンする相手に視座を合わせる

自分の目線で課題がまとめられたら、さらに深く考えるため、実際にプレゼンをする相手に“視座“を合わせます。
“視座“とは「物事をとらえる立場」のことです。
会社で例えると、一般社員・課長・部長・統括部長・本部長と上層部にいくほど、視野は広くなります。
プレゼンをする前には必ず、プレゼン相手の“視座“を意識して「課題」を考えてみましょう。
では、先ほどの家族を例にしてみます。
視座 | 課題 |
父親 | 15万円は高い!給与の手取りの半分以上だ・・ お隣さんに迷惑になるのは困る・・・ |
母親 | 仕事と家事で犬の世話をする暇がない どうせ飼っても私が世話をしないとダメなのでは・・ |
プレゼンをする相手は両親です。
視野が広くなると言いましたが、この家族で考えてもわかりますが、子どもより両親の方が「視野が広い」ので課題も違う目線になるわけですね。
もちろん、プレゼン相手にしかわからない課題もあると思いますが、視座を合わせることで、事前に出来うる限りの対策はうつことができると思います。
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目的に対するGOALを設定する

視座をプレゼンする相手に合わせて課題と対策まで理解できたら、次は“GOALの設定“です。
今回の家族に例えると「犬を飼うこと」がGOALだと思うかもしれません。
しかし、むずかしいプレゼンほど良い結果をもらえる確率は下がります。
ではどうすれば良いのか、次に考えるべき対応についてご説明いたします。
GOAL(着地点)を見すえて、“松竹梅“の提案内容を考える

僕は会社で新しい企画を月に2、3回以上提案しています。
新しい物事を納得してもらうことは、かんたんなことではありません。
今回の「犬を飼う」ことは、すぐに解決することでしょうか。
そうではないですよね、犬は10年以上は世話をしなければならないですし、同じ家の中に住む家族も他人事ではないでしょう。
むずかしい課題は、“GOALの案を見すえて、松竹梅の提案内容を考える“方法をオススメします。
- 提案内容が複数あるので、案を選ぶことができる
- むずかしいプレゼンほど、有効な手段となる
- 松竹梅は目的を客観的に考えて、ランクを決める
この家族を例に“松竹梅の提案内容“を考えてみましょう。
いずれも犬を「飼ってほしい」目的に変わりはありませんが、竹・梅になるにつれて条件がむずかしくなっています。
むずかしいプレゼンほど提案を複数用意することで、“少しでも検討をしてほしいために自分も努力をする“という気持ちが相手に伝えることが狙いです。
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メリット、デメリットを考える

提案する案が複数できたら、次にメリデメを考えましょう。
メリデメも誰の目線で考えるか?が重要になります。
メリデメは必ず「プレゼンする人」、「プレゼンされる人」の目線になって考えてください。
プレゼンされる人は、「目的を自分のためだけに、提案しているんじゃないんだな」と視覚的にもわかり理解されやすくなります。
この家族を例に考えてみましょう。
案 | 条件 | メリット | デメリット |
松 | なし | ・今すぐ飼える | ・突然の出費 ・飼う理由がない |
竹 | プレゼント | ・姉妹のプレゼントになる ・冬のボーナスで検討 | ・旅行の計画を再考 ・すぐに飼えない |
梅 | 受験合格 | ・受験合格 ・積立てる期間がある | ・すぐに飼えない |
イメージが少し湧いてきましたね!
“松“は姉妹に飼う理由もなく、一方的な提案ですが、“梅“はすぐに飼えない上に、「受験合格」という“条件付き“になります。
両親としても“ただ犬が飼いたい“のではなく、“対価としてほしい“ことがわかりますよね。
むずかしい提案ほど役にたつ方法なので、参考にしてみてください。
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Win-Winな提案がベスト!

僕は年間100以上のプレゼン資料を添削していますが、“提案内容“が間違っていることが理由にプレゼンがうまくいかないことが半分以上はあると思います。
提案内容が間違えるとプレゼンがうまくいかない上に、また提案するための資料を修正する時間がムダになります。
プレゼンが成功するかどうかは「提案内容」にかかっています。
さいごにもう一度ポイントをおさらいします。
- プレゼンの目的を明確にする
- 目的ができたら、次に課題をかんがえる
- 課題はプレゼンする相手に「視座」を合わせてかんがえる
- 提案する内容は“松竹梅“に分けて、メリデメを整理する
- プレゼン相手のメリットがない場合は、提案内容を考え直してみる
プレゼンはWin-Winな関係があれば、必ず突破口があります。
自分の一方的な提案になっていないか?をかんがえるためには、どれだけプレゼンする相手の気持ちになる(視座を合わせる)ことができるか。
普段の生活から、「こう言ったら、相手はどう思うだろうか」を想像することで少しずつ理解ができてきます!
これからプレゼンをされる方に少しでも参考になれば幸いです。
@あめこめ侍
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